ウソでしょ!?
- 2024.04.10
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会社の同僚と食事をしてからアパートに帰ると、玄関ドアに鍵が刺さらない。
スマホの明かりで鍵穴を照らすと、鍵穴に何か詰まってる。
真っ先に電話をしたのは、一緒に食事をした会社の同僚。
私、「私ですけど、また、ヤラれました」
鍵穴に鍵が刺さらないのは、今回が初めてではなく、先週も同じようなことがあったばかり。
同僚、「僕が行くまで、何処か安全なところに居て」
一緒に食事をした同僚は、元カレのことを相談したことで親しくなった会社の先輩。
先輩は、タクシーで私のいるファミレスに来てくれた。
私、「スイマセン、来てもらって」
先輩、「そんなこと良いよ。それより大丈夫?」
私、「はい」
先輩、「危険だから、引っ越したほうが良いかもね」
私、「そうですよね」
引っ越すにしても、荷物がある部屋に一度は入らなくてはならないため、前回と同じ鍵屋さんに来てもらった。
鍵屋さん、「また、ヤラれた?」
私、「はい」
鍵屋さんと先輩が対面するのは今回が初めて。
鍵屋さん、「暗号式の鍵に変える?」
私、「不動産屋さんに聞いてみないと分かりません」
鍵屋さん、「そうだよね」
ピンセットのような先の細い工具を鍵屋さんが使うと、鍵穴に詰まっていたモノは簡単に抜けた。
先輩、「流石、専門家ですね」
鍵屋さん、「簡単に抜けるってことは、鍵穴にイタズラされるってことだよ」
私、「そうですよね」
鍵屋さんに支払う現金を持ってなかったため、カードで支払うと、先輩は気を遣って私から離れてくれた。
先輩が離れると、鍵屋さんは小声で「不動産屋に確認してもらったほうが良いよ」と私に言った。
後日、不動産屋さんに防犯カメラの映像を確認してもらうと、鍵穴にイタズラをしていたのは先輩だった。
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