締め出された親

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息子が1歳半くらいのときの話です。
私と主人は庭で作業しており、肌寒い時期であったので息子は家の中にいました。
息子は歩けるものの、まだ物事の分別はつかないくらいの年でした。また、イタズラ好きで、特に窓の鍵をガチャガチャやりたがっていました。
庭での作業が終わり、そろそろ家の中に入ろうとしたところ、窓のところにいた息子がガチャっと鍵を締めてしまいました。
私も主人もビックリしたものの、すぐに息子が自分で開けるだろう、と思っていましたが、「あけてー!」という私を見て息子はパニックになっあのか、わんわんと泣き出してしまいました。
鍵を開けるところか、わんわん泣き続ける息子。玄関に回りましたが、我が家は普段から玄関は施錠しており、中に入ることはできませんでした。
どうしようかと考え、二階のベランダから中に入れないかと考えました。お隣さんは良い方だったので、お隣の方にお願いしてハシゴを貸してもらい、主人がベランダに登りました。しかし、やはり施錠をしっかりしていたため、2階の窓も空いていませんでした。空いていたのは格子の付いた一階の小さな窓のみ。格子をなんとか取り外して入ることも考えましたが、難しそうでした。

泣きわめく息子に、途方に暮れ、最悪は窓を壊すしかないかと話し合っていたところ、カチャ、と、なんと息子が自分で窓の鍵を開けました。
そこでやっと何とか無事に家の中に入ることができました。
その後、徒歩圏内の私の実家にスペアキーを置いておくことにしました。

鍵 北九州